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川越熊野神社






川越熊野神社_3127


JR埼京線・東武東上線の川越駅からクレアモールをひたすら真っすぐに歩いていき、通行人が少なくなったなと感じられる頃に左手に「川越熊野神社」がチョコンというようにあります。


川越熊野神社3129


鳥居はあまり高くはなく、境内も寺社の多い町川越にしては手狭な感じがします。近くには川越城主・松平家にゆかりのある「蓮馨寺」があり、ここの木々の方が目立ちます。


川越熊野神社_3123


「川越熊野神社」の境内には銭洗弁財天様がすぐに目に入ります。『己巳の日』は弁天様の日で特別の日なので、この日を狙って参拝をされてはいかがでしょうか。


川越熊野神社_3119


師走には『川越酉の市』があり、大いに賑わいます。


川越熊野神社_3120





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神田明神







神田明神(かんだみょうじん) 正式名称: 神田神社

神田明神3


創建:天平2年(730)に千代田区大手町・将門塚周辺)に創建

遷座:元和2年(1616)に江戸城の表鬼門にあたる現在の地(千代田区外神田2丁目16−2)に遷座


遡れば奈良時代に創建されたということだが、当時は東の果て“東夷(あずまえびす)”が棲む地として訪れる人も少なく寂れた場所だったのだと思う。たまたま豊臣秀吉によって家康が駿府から江戸へ異封されたことによって徐々に栄えてきたのだろう。石田光成ら西軍との戦勝祈願が叶った社として知られており、神田や日本橋などの氏神様として祀られている。
鎮守の杜というものはないが、御神殿前は大きなスペースがあり、祭礼のさいには多くの参拝者が列をなしています。御神殿の裏には、お稲荷さんや水神様など九つの社殿があります。


神田明神8
三宿・金刀比羅神社

神田明神7
御神殿の裏

神田明神といえば、銭形平次のオープニング曲の歌詞に「なんだ神田の明神下で・・・」というのがあったのを思い出す。境内には銭形平次と子分の八五郎の碑があるそうです。ぜひ探してみてください。ですが、野村胡堂が第二次世界大戦を挟んで書いた『銭形平次捕物控』の主人公である平次は実在の人物ではありません。


神田明神1
参道大鳥居

神田明神2
境内から見た隨神門

神田明神6

神田明神4
ご神職の方もマスク姿で


アクセス




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ぼくらの時代 ― 栗本 薫 ―  ネタバレなしの読後感想






この小説を読んでみて、『小説も時代を映す鏡』だということを改めて思いました。
「今どきの若いもんは・・・」という意味の文字が刻まれた石板が、エジプトで発掘されたことがあると聞いたことがあるが、この小説の主人公である “ぼくら” も同様に、大人から「髪が長い」からと白い目で見られた時代に生きている。今から見れば滑稽とも思えるような話だが、昭和50年代前半はこれが常識的な考え方でした。
紅白歌合戦の選考に当時大人気だった沢田研二は何故か漏れていた。髪が長いせいだと言われていた。その当時だったらYOSHIKIさんの出場も叶わないだろう。

『名探偵コナン』を見慣れてしまったせいか、推理小説としては正直に言ってあまり満足できるものではないが、ことばのやり取りが軽快でとても楽しい。事件の現場となったテレビスタジオや舞台となった歌番組、アイドル歌手、追っかけファン、プロデューサーなどは、若者が心をひかれる対象の象徴であり、若者の象徴としての “ぼくら” と古い常識に縛られた大人の象徴としての刑事との間の会話は、どこか嚙み合わず面白さを醸し出している。
大人対若者の構図は古今東西を問わず存在しています。現代と比べて読んでみるのも一興だと思います。続編の『ぼくらの気持』と合わせて読んでみて下さい。




 ぼく栗本薫。22歳、みずがめ座。某マンモス私大の3年生 ― バイト先のKTV局内で発生した女子高校生連続殺人事件をロック・バンド仲間の信とヤスヒコとで解決しようとするんだけど・・・・
若者たちの感覚や思考を背景に、凝った構成と若々しい文体によって推理小説に新風をもたらした第24回乱歩賞受賞作。(講談社文庫 裏表紙から)




ぼくらの時代 栗本薫

カバー装画 和田誠


















松前の花 土方歳三蝦夷血風 ― 富樫倫太郎 ― ネタバレなしの読後感想






この小説の構成は見事だと思います。まず、旧幕府軍と明治新政府軍との戦いやそれに係わる陣営について書くのではなく、和菓子屋の朝から書き始められることに意表を突かれてしまう。
ちょうど2021年12月現在に、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の主人公が和菓子屋の娘であり、何回となく小豆を茹でて餡を作る場面があります。この小説の軸となる和菓子屋も同じように餡を作るのかなと想像しました。そして、ドリアン助川さんの書いた小説『あん』のことも思い出しました。
話を元に戻して・・・。この和菓子屋が旧幕府軍の兵糧として、パンを焼くことを依頼されるのですが、このことを時間の流れと人との関わり合いの軸として据えられたことによって、単なる戦記や戦史ではなく、小説としての幅が大きく拡げられたのではないでしょうか。

土方歳三といえば、京の治安を守るために幕府によって集められた浪人や百姓のなどによる警察のような組織新選組の副長であり、自身も百姓の出です。鳥羽・伏見の戦い後、各地を転戦して最後に箱館にたどり着く訳ですが、代々徳川幕府からの恩顧を受けた多くの幕臣や譜代の大名が薩摩や長州を中心とする軍と戦うことなく屈したのに、何故かこの男は最後まで戦った。漢の意地としか言いようもない行動に惹かれてしまいます。

蝦夷地を外威から守るために幕府によって置かれた松前藩ですが、明治新政府についてしまいます。これに伴って藩で内紛が起き、旧幕府側の藩士が粛清されてしまい、その家族の悲哀をも描いています。
史実だけではなく、それに基づいた作家の想像による人物や会話があってこその小説ですが、富樫倫太郎の描く人物は身近に感じられます。たぶん会話が現代風だからではないだろうか。粛清された藩士の十七歳の娘が、時代の転換点で負ける側になってしまった人として描かれていますが、気丈な女子高生のように感じてしまいます。

この小説から感じることは、政治がどうのこうの、権力がどうのこうのというのではない、唯一守るものが自の意地となった人たちの潔さです。

松前の花(上) 富樫倫太郎松前の花(下) 富樫倫太郎

カバー装画 森美夏




・松前の花 上 土方歳三 蝦夷血風録
 元新選組副長・土方歳三らの活躍により箱館を掌握した旧幕府軍は、蝦夷政府を立ち上げる。その中には、家臣に殺された父の仇討ちに燃える娘の姿があった。一方、和菓子職人・小野屋藤吉は、蝦夷政府から戦の携行食として、食べたこともないパン作りを依頼されるのだが -。 知られざる箱館戦争を描くシリーズ第二弾。単行本『美姫血戦』を改題。(中公文庫 裏表紙から)


・松前の花 下 土方歳三 蝦夷血風録
 箱館戦争も最終局面を迎えつつある頃、父の仇討ちに燃える娘・蘭子は、信頼する藤吉に「土方さまに渡してほしい」とある物を託し戦へと向かうのだった ―。 荒れる北の地で自らの本分を遂げようとする土方、蘭子、藤吉。それぞれの箱館戦争が、クライマックスを迎える! 単行本『美姫血戦』を改題。(中公文庫 裏表紙から)




<作家紹介>
1961年、北海道生まれ。'98年第4回歴史群像大賞を受賞した『修羅の跫』でデビュー。「陰陽寮」「妖説 源氏物語」シリーズなどの伝奇小説、「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」シリーズ、「生活安全課0係」シリーズ、『早雲の軍配者』『信玄の軍配者』『謙信の軍配者』の「軍配者」シリーズ、「風の如く」シリーズなど幅広いジャンルで活躍している。(講談社文庫から)





















ノワール ― 誉田哲也 ― ネタバレなしの読後感想






誉田哲也の小説を初めて読んだのは『ジウ』だったと思います。こんなにもグロテスクな書けるものだと驚きは大きかったです。
ジウ・シリーズの後も多くの警察小説上梓しており、文章内にちりばめられている警察特有の内々の情報が多く、著者の情報収集力にびっくりさせられる。豊富な知識がなければ絵空事だらけの物語になってしまうが、誉田哲也の小説は違う。どんなにディープで歪んだ世界を描いても、「こんなこともあるかもな・・・」と思ってしまうほどに時事やテクノロジーをも物語の背景に織り込んでしまう能力は格別なのではないかと思います。

この小説は、警察小説に暗黒社会に生きる正義(ダーク・ヒーロー)をミックスした贅沢な小説です。警察小説に必須のスピード感が十分にあり、エンディングも期待どうりでスッキリとする。
途中でストロベリーナイトの主人公、姫川警部補が脇役で出てくるのは、ファンにとってとても嬉しいサービスです。
それにしても、「硝子の太陽」というサブタイトルがピンときません。

できれば、『歌舞伎町セブン』と『歌舞伎町ダムド』を読んだ後に手に取ってほしい本です。

ノワール 誉田哲也

カバー写真 EyeEm/Getty Images




沖縄の活動家死亡事故に反米軍基地デモが全国で激化する中、新宿署の東弘樹警部補は、「左翼の親玉」を取り調べていた。その矢先、異様な覆面集団による滅多刺し事件が発生。被害者は歌舞伎町セブンにとって、かけがえのない男だった ―。
『硝子の太陽N ノワール』を改題し、短篇「歌舞伎町の女王 ― 再会 ―」を収録。(中公文庫 裏表紙から)




<作家紹介>
1969年東京生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞。『ストロベリーナイト』『ジウ』といった警察小説や『武士道シックスティーン』などの青春小説で多くの読者を獲得する。他の著書に『ヒトリシズカ』『増山超能力事務所』など。(双葉文庫から)




















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