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ボクは好奇心のかたまり ―遠藤 周作― ネタバレなしの読後感想


狐狸庵先生の真骨頂ともいえる本です。
幽霊や霊媒に、舞台やダンスにと好奇心と意欲に満ちた作者が体験と探索をもとに書いたこのエッセイ集は、出版当時に浪人だった私を憩わせてくれた。
『海と毒薬』などの小説を読むと、「同じ人が書いたのか?」と二重人格を疑うほどに異なる文章ですが、飾らず、砕けた感じがとても心地よい。佐藤愛子さんや阿川弘之さんらの作家との交流を知ることができるのも嬉しい。読後に何が残るわけではないが、なにか得した気がする。
思わず吹き出したり、ニンマリとしてしまうので、電車の中や喫茶店で読むことはお勧めできません。

ボクは好奇心のかたまり

カバー装画 ヒサクニヒコ

<もくじ>
新版・狐狸庵閑話
 序にかえて
 あなたも催眠術ができる
 道中粋語録
 介良町の空飛ぶ円盤
 ハゲたる者をハゲますの記
 仲人はやめられぬ
 劣等生、母校に帰る
 出るか、出ないか、みちのくの子供幽霊
 父親、このリア王
 われらの国際交流
 楽しきかな、対談
 わたしの健康法

好奇な魂
 病院のおバカさん
 我々の碁
 大学再入学の記
 ぼくと女優さん
 僕でも車が動かせた
 私の霊媒探訪記
 幽霊屋敷探検
 初の競馬観戦
 オレは天下の団十郎

一人角力
 粗忽について
 白夫人のこと
 焼酎礼賛
 忘れえぬ人々
 私の女友だち
 猛妻
 私のデート
 嫌がらせの年齢
 好きな死、好きな墓
 わが庭、わが池
 髪
 誰でもできる禁煙方法
 運転手さん
 悪童
 ホラ
 七色の虹・七色の声
 小説家になって良かったこと 

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いかにもの好きといわれようと、いかに冷や水とけなされようと、生れつきの好奇心のムシはおさまらない ― 美人女優に面談を強要する、幽霊屋敷を探検に行く、上野の乞食氏と対談する、催眠術の道場を見物に行く、舞台熱が昂じて素人劇団を結成する、無謀にも運転免許に挑戦する etc、etc。呆れるばかりのもの好き精神を発揮して狐狸庵先生東奔西走。珍妙無類のエッセー集。(新潮文庫 裏表紙から)




<作家紹介>
1923年3月27日東京生。慶応大学仏文科卒。学生時代から『三田文学』にエッセイや評論を発表。55年「白い人」で芥川賞獲得。66年「沈黙」により谷崎賞受賞。代表作「海と毒薬」「死海のほとり」他。









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