アメリカ軍のアフガニスタン撤退とタリバン政権の復権について
多くの人が望むことと真逆の方向へと動いている。
女性が学ぶことを認めない、イスラム原理主義にたつタリバンがアフガニスタンを掌握したことにより、人権が大きく損なわれるのではないかと危惧される。イスラム教のことも、タリバンのことも詳しく知っているわけではないが、民兵とも政府軍ともつかない男たちが、銃を持ち、デモをする群衆に発砲をするさまを見ては、安穏としてはいられない。
そして、ノーベル平和賞を受賞したマララさんがパキスタンに住んでた頃に、住居のある地域を支配していたタリバンによって、自由を奪われていたのは遠い昔の日ではない
アメリカ軍の撤退は、“世界の警察官”の返上を意味するのだろうか。他国の安定のために軍を派遣することは、派遣兵の安全と多くのお金を費やすことで成り立っている。そのお金の全てをアメリカの財政が賄っているのだから、かなりの負担であることは容易に想像がつく。
国連は、アフガニスタンでこの役割を担えなかった。ましてや、新政権樹立の混乱した中では、国連はなおさら無力だろう。
アメリカは、武力による介入をやめて、モンロー主義の時代へと戻っていくのだろうか。中国の台頭によって、アメリカの力が相対的に落ちつつある今、世界で起こる混乱を黙って視ているしかないのだろうか。
仮に中国が台湾へ侵攻をした時には、尖閣諸島を実効支配しようとしたときには、アメリカは動いてくれるのだろうか。
他国の武力に依存し、条約を頼みとすることに危うさを感じる。条約の破棄、不履行はあり得るのだから。
アメリカを盟主とするような、一辺倒の外交を見直す時機になったのではないだろうか。時はうつろい、社会情勢もうつろう。
国防は、なにも武力だけではない。コバンザメのようでなく、コウモリのようでもない、毅然とした外交が望まれる。






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