米朝首脳会談(2回目)
2回目の米朝首脳会談が決裂に終わってから1週間がたったが、今思い返してみれば『あの会談はなんだったのだろう?』と思わざるをえない。
会談前の予想に反して、一切の共同声明もないどころか、会談日程を余しての完全な決裂だった。
核を切り札にする北朝鮮に対して、アメリカは経済制裁を札に会談に臨んだわけだが、「切り札を捨てなさい」とせまっても、首を縦にふることが困難であることは目に見えていたはずだ。なんら合意を得られなかったのは、事前交渉が不調だったからなのだろうか、それとも近い将来に行われる米中首脳会談に下駄を預けたからなのだろうか。摩訶不思議な結果だと思う。
今後も北朝鮮の非核化を目指した交渉が行われるのだろうが、北朝鮮を追い詰めることなく良い結果を導きだして欲しいと切に願う。80数年前に、アメリカ(America)、イギリス(Britain)、中国(China)、オランダ(Dutch) によるABCD包囲網によって、実質的な経済制裁である貿易の封鎖を受けた日本のように、北朝鮮が癇癪を起さないようにと思う。
安倍首相が、北朝鮮との交渉に臨むと公言しているが、切り札どころか手持ちの札もない日本が交渉に立ちえるのだろうか。北朝鮮から見れば、『米帝国主義の手先』にすぎない日本の存在は、外交的に見ればあまりにも軽い。
【前途多難】 ぜんとたなん
これから先、多くの困難や災難が待っているだろうことが予期されること。






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