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キケン ― 有川浩 ― ネタバレなしの読後感想


遊び心いっぱいの、大学生部活動学園小説(ちょっと長いかな)です。拉致同然の勧誘によって成南電気工科大学機械制御研究部(通称:キケン)の部員となった主人公が、たった二人の個性たっぷりの先輩部員(2回生)を中心にまき起こった、ハチャメチャな出来事を思い出として語るスタイルの小説です。

学生にとっての部活動は、学業よりも濃くなりがちであるうえに、強烈な個性と指導力で部を切り回す先輩の存在は新入生にとって、時に畏怖の対象であり、時に未知への導き手となり、主人公に濃い体験を与えている。
ただ、単なるハチャメチャな学生生活を描いたのでもなく、懐古主義的な趣のある小説でもない。良質な小説です。是非読んでみて下さい。

それにしても女性である著者が、ここまで男子学生を上手く描いたことに驚かされる。まるで工学系の大学に通っていたのではないかと思うほど、言動がリアルで違和感が全くない。

キケン 有川浩

カバー装画 徒花スクモ




ごく一般的な工科大学である成南電気工科大学のサークル「機械制御研究部」、略称【キケン】。部長・上野、副部長・大神の二人に率いられたこの集団は、日々繰り広げられる、人間の所業とは思えない事件、犯罪スレスレの実験や破壊行為から、キケン=危険として周囲から忌み畏れられていた。これは、理系男子たちの爆発的熱量と共に駆け抜けた、その黄金時代を描く青春物語である。(新潮文庫 裏表紙から)




<作家紹介>
高知県生まれ。2004年、第10回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作『塩の街』でデビュー。続く『空の中』『海の底』と共に通称「自衛隊三部作」として注目を集める。
「図書館戦争」シリーズは本編完結後もアニメ化などで大ブレイクを続け、2010年には『フリーター家を買う。』がドラマ化、2011年には『阪急電車』が映画化されるなど、その作品は多分野にわたり話題を呼んでいる。「ダ・ヴィンチ」(2012年1月号)〈BOOK OF THE YEAR総合篇〉で『県庁おもてなし課』が第一位を獲得、〈好きな作家ランキング女性編〉でも第一位など、幅広い世代から支持を受ける。
著書に『レインツリーの国』『ラブコメ今昔』『シアター!』『キケン』『ストーリー・セラー』『ヒア・カムズ・ザ・サン』『空飛ぶ広報室』『旅猫リポート』などがある。(文春文庫から)





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