江戸川乱歩 (えどがわ らんぽ)
小学生の時に、のめり込むように読み漁ったのは江戸川乱歩だった。その頃はエドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe、アメリカの小説家。最初の推理作家とされている)をもじったペンネームだと知る由もなく、明智小五郎や少年探偵団の活躍に心躍った。単行本よりも少し小ぶりなハードカバーの子供向けの本を、通学の電車の中で何度も読んだ。おどろおどろしい挿絵の入った、ランドセルに入れるには少し邪魔な厚みがあった。
時々、見知らぬ大人(決まっておじさん)が本の表紙を見てだろうか、懐かしげに話しかけてくるのには閉口した。「読むのに忙しくて、それどころじゃない」というよりも気恥ずかしさでいっぱいだった。
一時期は、子供向けのテレビドラマが放送されていたが、既に江戸川乱歩を卒業しており、「ぼ、ぼ、ぼくらは少年探偵団・・・」という歌詞をなんとなく聞き覚えているだけだ。それよりも、高校生の頃に観た天地茂の明智小五郎のテレビドラマシリーズの方が少しエロチックで心そそられた。
現在の小学生は江戸川乱歩を読むのだろうか。江戸川コナンの方が圧倒的に有名であり、『名探偵コナン』の方が読まれていることは想像に難くない。
『怪人二十面相』
『少年探偵団』
『妖怪博士』
『大金塊』
『青銅の魔人』
『地底の魔術王』
『透明怪人』
『鉄仮面』
など多くの作品を残している。

怪人二十面相 少年探偵 ポプラ文庫クラシック / 江戸川乱歩 エドガワランポ 【文庫】






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