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スポーツ界のパワハラ






日本大学アメリカンフットボールの悪質危険タックル問題から、毎月のようにスポーツ界でのパワーハラスメント(権力を持って嫌がらせ、悩ませること)の発覚や告発が取りざたされています。
競技スポーツにおいて、監督やコーチなどの指導者が、選手よりも立場が上位になることは避けられません。いくら指導者と選手が、友達同士のように仲が良くても、どの選手を出場させるのかを決めるのは指導者です。仮に選手同士で出場者を決めさせたり、ジャンケンなどで選ぶのであれば、そもそも指導者に権力があるとは言えません。
フィギュアスケートなどの極一部で見られるような専任コーチ以外では、指導者と選手は1対多の関係が一般的です。指導者は、多くの選手たちを指導し、選手個人の能力向上やチームの向上を図ります。

しかし、指導者も人の子。目をかける選手とそうでない選手が生じます。ただ上手下手という基準だけではなく、同郷であるとか、なんか気になるといった曖昧な理由もあり得ます。出場選手を選ぶ際にも、指導者は無意識に目をかけている選手を選んでしまうかもしれません。実に曖昧ですが、選んだ段階で指導者に責任が発生します。ですから、単なる贔屓(ひいき)で出場選手を選ぶことは、指導者自身が成果をあげることが出来なくなるので、特殊な場合を除き無いのかもしれません。
ただでさえ、指導者は指導と権力の行使を混同しがちであり、選手もまたそうです。「指導者の指示だから間違いない」、「指導者の指示だからしょうがない」と理不尽なことでも受け入れがちです。若年であったり、人生経験のあまりない人はなおさらでしょう。

パワハラは、非常に醜いものです。道徳観の欠如によるものと言っていいかもしれません。まるで王のように君臨し、預かった選手を指導の名のもとに自分の思うがままに扱い、選手を委縮させ悩ませる行為は、あってはならないことです。
パワハラを防ぐルールを作っても、指導者と選手にパワハラの意識がなければ、現在と同じ状態が続くのではないかと思います。
指導者に対する道徳観を植え付ける教育が、何よりも必要だと思われます。「無意識にパワハラをする」、ということが無いようにして欲しいものです。

スポーツ庁の素早い対応に期待します。

【挙措失当】  きょそしっとう
対処の仕方や行動が不適当なこと































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